超痛いこと、呟かせてくださいね。

なぜヲタクとは痛い存在なのか。

アイドリッシュセブンというコンテンツがすごい。

 

アイドリッシュセブンの記念すべき1stライブからもう2週間が経った。

ライブが終わってからすぐに作成したナナライプレイリストを毎日通勤中に聴きながら、あの素晴らしい約4時間を思い出しては泣きそうになる。これは語彙力の無いオタクが完全燃焼するためだけの自己満ブログだ。

 

人生の半分以上3次元のアイドルオタクをしていた私がアイドリッシュセブンに出会ったのは2016年の夏だ。友達に激しく勧められて、なんとなく、とりあえず、ダウンロードをした。ゲームというものに執着せず生きてきた私がアイナナにここまでハマってしまったその理由は抜群のストーリー性だ。実在するアイドル達が直面するであろう事柄がリアルに描かれていて読み進めるオタクの心を打つ。単純に応援がしたくなる。この子達の進む先を見ていたい。そう思えるストーリーだ。課金がアイナナにとってプラスになるのであればと、時には貪欲に課金をした。課金はアイナナへの言わば自己投資である。

 

アイナナを応援するようになってから、いつだって頭の片隅にあったことは「いつか中の人たちがライブするのかな…わたしは行くのかな…」だった。

今まで100回以上の男女問わず3次元のアイドルの現場に足を運んできた。正直アイドルに関しては目が肥えている。2次元のアイドルにハマっているのに、アイドルが本業ではない中の人たちのライブを見て、もやもやとした気持ちにならないのか不安があった、そしてそもそも私が声優さん達を語るには知識が浅はかすぎる。

 

1周年のニコ生でアニメ化が決定した。ゲーム内ストーリーの1部をメインとしたアニメ化はRe:valeを推している私は蚊帳の外だ。アニメの先行上映で1stライブ決定の発表があった時もそれは同様で、「アニメ化からのライブならRe:vale出ないだろうし現地参戦しなくても良いや」と軽く思っていた、のに、Re:valeの出演が決定した。推しが出る事が決まった途端、それはもう使命感のように円盤を買い、ライブに申し込んだ。チケットが当たってからナナライまでの月日は本当に一瞬だった。

 

7月7日は仕事終わり新幹線に飛び乗り東京に向かったため、ライビュ参戦した友達から感想を聞いた。友達からの感想は「無事斉藤壮馬推しになりました、ありがとうございました」だった。九条天が大好きで中の人のライブを観に行くのが不安だと呟いていた友達が斉藤壮馬を好きになって帰ってきた。大事件だ。

 

 

真夏のメットライフドームへの不安、未知のライブへの不安、でも楽しみ、ドキドキ、ナナライまでは死ねないと言う気持ち、色んな感情を胸に7月8日、私はついにメットライフドームへ足を運んだ。

 

アニメを観るまでは特になんの思い入れがあるわけでもなく普通に聴いていた『MONSTER GENERATiON』が、アニメ放送後から途端に私の涙腺を緩ませる曲へと変わっていた。あの1.2話のモンジェネをBGMに紡が語りかけるシーンがどうしても頭をよぎってしまう。誰しもが1曲目はモンジェネを予想したであろうし、実際1曲目はモンジェネだったが、開演直前まで「モンジェネ聴いたら泣いてしまう!」と言っていた私は登場した彼らを見た瞬間、それはもう驚異のスピードで泣いた。IDOLiSH7って実在するんだ!?という感動に駆られた。

直前まで抱いていた未知なるライブへの不安は一瞬にして消え去った。目の前に居るのは自分がずっと応援してきたIDOLiSH7だった。どのカラーも眩しかった。IDOLiSH7が歌ってる!踊ってる!やばい!感情はただそれだけだった。

IDOLiSH7のライブに魅了されていると、序盤で『Perfection Gimmick』が披露された。この曲はアイドリッシュセブンの数ある楽曲の中でも上位を争うくらい好きな曲だ。声優さんでは増田俊樹さんを推している私は、このライブに関してどこにモチベーションをおけばいいのか迷子になっていたが、パフェギミのイントロとともにスクリーンに映し出されたのは増田俊樹ではない、和泉一織だった。色んなものを17歳という年齢で背負ってセンターを務めた和泉一織が目の前にいた。センターに立って歌う一織の、あの眼光が未だに忘れられない。

 

IDOLiSH7がステージから居なくなり、次に出てきたのはTRIGGERだった。流石王者。ライブは圧巻だった。IDOLiSH7がまだ初々しさを残し可愛いライブをした反面、TRIGGERは王者という肩書きを背負い、完璧なライブを見せてくれた。

ライブ後に、王者である以上リハの写真は上げないようにしていたと言うキャスト側の話を聞き、TRIGGERとしてファンに完璧なTRIGGERを見せてくれた3人に感謝しかない。

IDOLiSH7同様、目に見える者は斉藤壮馬ではなく九条天だった、羽多野渉ではなく八乙女楽だった、佐藤拓也ではなく十龍之介だった。自分たちの目の前にはTRIGGERが居た。スクリーンに九条天が映るたびに歓声…というか、もはや悲鳴がどっと沸き起こる。私も九条天に魅せられた一人だ。どこからどう見ても、TRIGGERはTRIGGERだった。

完璧に歌い上げ、完璧に踊る、そしてその場にいた4万人がTRIGGERに酔いしれた。

 

そろそろ推しの出番か?と思いきや次に登場したのはMEZZO”だった。

安定の歌声だ。アニメでもゲーム内ストーリーでもMEZZO”の2人には良い意味でも悪い意味でもそわそわさせられっぱなしだが、歌っている2人は常に安定だ。

スクリーンを持て余すことなく使ったMEZZO”の演出は目を惹く。アニメでは苦しく涙した『雨』も実際に2人が歌えば幸せに見える。『Dear Butterfly』はとても綺麗だった。色んなことを経て成長したMEZZO”が目の前に居た。マジめっぞめぞ。

 

心臓の音がうるさかった。もうすぐ出てくる。推しが出てきてしまう。どうしよう。4時間のライブの中で一番緊張した瞬間だ。Re:valeが登場した。

Re:valeの2人をファンが見るのはライブが初めてだった。ファン感謝祭やニコ生、どれも参加してこなかったRe:valeは本当に満を持しての登場だ。2人のステージは流石ベテランとしか言えなかった。

『SILVER SKY』も『Dis one.』も私の中では涙無しには見れないし聴けない曲だ。ストーリー2部のあの苦しんでいたモモが頭をよぎる。しかし目の前のモモは歌っているし、ユキも楽しそうだった。それだけで笑顔になれる自分がいた。4万人とした「Re:valeに」「カンパーイ!」はきっと今後もRe:vale推しと酒を飲めば使っていくのだろう。

 

IDOLiSH7とTRIGGERとRe:valeの12人がステージに並んだ。アイナナが始まって3年。12人が並ぶ姿を何人の人たちが夢見てきたのだろう。3年を経て、現実となった。自分たちはアイドリッシュセブンの中の人の、声優さんのライブに来たのではなかった、アイドリッシュセブン世界線にある、「IDOLiSH7」と「TRIGGER」と「Re:vale」のライブに来ていた。来れていた。ただただ、幸せだった。

 

ファン感謝祭で一通りユニット曲が披露されていた為、友達とは「ユニット曲見たかったけど、やらんやろなー。やるならシャッフル曲だよなー。」なんて話をしていた。言っていたことが現実となった。

フレフレは可愛い。ラブゲはエロい。祭りは楽しい。それぞれの感想だ。その一言に尽きる。

7月9日が双子の誕生日ということもあって、バースデーソングを歌って双子を祝った。ライブ中、度々見られたが小野賢章さんはよくイヤモニを外してファンの生の声を聞く。その行動が一ファンを喜ばせている、と、私は思う(私がその一人だから)。

 

『RESTART POiNTER』の演出は正直狡い。何が狡いってスクリーンに映されるMV映像とシンクロしているからだ。すごい。再現度が高い。本当に私たちはIDOLiSH7のライブに来ているんだ!と、再認識させられる。

この曲を泣かずに見れる人がいるのであれば、直ちに挙手してほしい。リスポの裏には本当に沢山の涙無しには語れないストーリーがある。みんな、そうだろ!?

 

リスポが終わってMCが始まると、ふいに阿部敦さんが階段を登っていく。「ん?ピアノ?弾くの?え?まさかサクラメ?え?まじで??」一人でテンパっていた。

案の定、次の曲は『Sakura Message』だった。狡い。ファンを泣かせにかかってる。いつも笑顔で周りをHappyにさせるナギがずっと儚く今にも消えそうな表情で歌ってる。ノースメイアに帰らないで…みんな思ってることは一緒なはず。アウトロでナギがスクリーンに映し出されると会場はその日一番の泣き声でうまった。周りはみんな泣いていた。

のも、つかの間。ネメシスの映像がスクリーンには映し出される。感情が大忙しだ。『GOOD NIGHT AWESOME』で二階堂大和がセンターに立ち、6人を引き連れてメインステージからセンターステージへ移動する。無理矢理引っ込めた涙は、圧巻のステージを見せられ歓声へと変わった。口パクの「おやすみ」がまさかのアドリブだったなんて、しんどい。白井悠介、やる男だ。

 

再度Re:valeが登場した。先程二階堂大和がIDOLiSH7を引き連れて歩いた花道を帝王Re:valeは玉座に乗って優雅に登場し『NO DOUBT』を披露しながらメインステからセンステへと移動した。かっ、かっこいい!!!流石帝王!!!しかも踊った。あのMVの振りを、踊った!かっこいい!ありがとう!Re:vale!ありがとう!(語彙力を失う)

Re:valeが「暑いもんね」「夏だもんね」なんてMCで言うから、友達と「え!?まさかの!?」と急にプチパニックに陥ったあと『太陽のEsperanza』初披露。うおぉおおかっこいいいぃいいぃいい、月雲了聴いてるか!?これはお前への宣戦布告だぞぉおおぉおお!!という気持ちで見ていた。本当にRe:vale、おいRe:vale、かっこいいな?絶対王者ここに君臨、だな。

 

エスペランサの後に『DAYBREAK INTERLUDE』を持ってくるセットリスト神じゃない?ってみなさんも思いませんでしたか?だってエスペランサでバックダンサーした曲じゃん。あの闇の時期。それを経てのデイブレ。このセットリスト考えたの誰―!!?むしろ初日は『奇跡』のあとにデイブレだったのなんでー?!これは両日このセットリストで行くべきだったのではー?!と思うほどにはこの流れが一番すごいと感じた。いろんなことがあったTRIGGERが王者として戻ってきたデイブレはただただかっこよかった。その後に続いたアニメEDやレオパまでもがTRIGGERで。TRIGGERは本当にどの曲もすべてTRIGGERだった。完璧なTRIGGERを見せてくれた。

 

『ナナツイロ REALiZE』はなんか色んな意味でいつも泣きそうになるのだが、こんなに楽しい曲だったのか!と思わせてくれたライブの演出だった。四方八方にトロッコやフロートで移動をするメンバーと、一人だけステージに立つ七瀬陸という構図がとても素敵だった。しかも七瀬陸、一人でずっと踊ってる。小野賢章さんのポテンシャル!!!

りっくんが明らかにファンではない誰かに手を振ってるもんだから、思わず後ろを見たよね(有難いことに私たちはアリーナAブロックに入らせて貰っていた)。なんか果てしなく遠くにいる和泉一織がりっくんに手を振っていた、、、え?なに?なんだ?この光景、、え?幸せかよ、二人の世界かよ、ご馳走さま!!!!(合掌)

 

この一年間で一番聴いたIDOLiSH7の曲な気がする『PARTY TIME TOGETHER』

ライブが決まったとき、友達と「これは絶対アンコール曲でライブTシャツになったみんなが歌うんだろ!分かってる!」ってずーーーーーーっと言い続けてたけど、まさかここでくるかー!!って言う感じだった。でも歌ってくれてありがとう、IDOLiSH7。もう嬉しすぎてあまり覚えてない。語彙力だけじゃなく記憶力も失った。

 

本編ラストの曲は『WiSH VOYAGE』全然泣くような曲でもないのに涙が出てくるのはなんでだろう。ずっと応援し続けてきたIDOLiSH7が居ることの幸せなのか、これから来るであろう4部への不安なのか、もう感情はぐちゃぐちゃだった。でもアニメでずっと観てきたあのOPが観れた事の嬉しさはきっと今後もずっと忘れない。IDOLiSH7がスクリーンに映し出されるMVの映像とともに一緒に歌って、本当に幸せだった。

 

キャスト勢の挨拶はひとりひとり詳しくは覚えていないけど、いつからかもうひたすらに泣いていた。キャストが泣くのは反則だろ!?あーアイドリッシュセブンってキャストにもこんなに愛されてて、凄いコンテンツなんだと改めて実感させられた瞬間だった。ナギが多くは語らず「Are you happy?」って聞いてきたとき、あぁ、彼はどれだけの言葉を殺してこの言葉を言ったんだろうって後になればなるほど考えてしまう。この言葉がこんなにも重く感じる時がくるなんて、なー…

 

『THANK YOU FOR YOUR EVERYTHING!』良曲だ。感想はその一言に尽きる。

『NATSU☆しようぜ!』トゥエルブガイズ!して欲しかったのは山々だけど、やっぱり盛り上がる曲だ。10人がわちゃわちゃ歩き回り歌う。双子がずっと肩を組んで歌っている。尊い。九条天が何度も七瀬陸の頬を撫でる。なに?なにをしている?what?後から上がって来るレポで、頬を撫でてたんじゃなくてファンの方を向いているりっくんをこっち向かせてたと知った。いやいや、それこそなに?ほんっとにブラコンだな!?九条天。いやもうそれよりも斉藤壮馬ありがとうとしか言いようがない。最後はRe:valeも加わり12人で。楽しそう。わちゃわちゃ。つなぴにお水かけてもらった。ありがとう。

 

「新鮮な反応してくださいね」と言った、ユキ。まさか初日に発表されたアニメ2期決定、コレクションアルバム発売決定以外の発表が来るとは思わなかった。Re:valeの映像が流れた時に、もうすでに胸に手を当てていた。来る!来る!スクリーンに表示されたのは『Re:vale 1st ALBUM発売決定!』の文字。ずっと「ライブでRe:valeのアルバム発売決定の発表するねん!」と友達に言い回っていたことが現実になった。思わずその日一番の大声をあげて目元を覆って崩れた。待ちに待ったRe:valeのアルバム発売決定だった。周りの人が何故か私に「おめでとう」と言ってくれた。肩をさすってくれた。それはそれはすごく、優しい世界だった。

 

『Welcome, Future World!!!』この曲、ゲームでも一回プレイしたかな?くらいの記憶しかなくて、きちんと聴いたのはこの日が初めてだった。良い曲だ。アイドリッシュセブンって捨て曲がない。だから良い。ほぼ知らない曲なのに乗れた。凄い。アイドリッシュセブンは本当にすごい。(語彙力)

 

まさか最後が九条天もとい斉藤壮馬のアップで終わるなんて思いもしなかったよ!Road To Infinity!!!絶対カメラマンの中に斉藤壮馬推しいただろ!!「そこは小野賢章映すとこだろ!?」って思わず叫んでしまったよ!ごめん!斉藤壮馬!お前は悪くない!!いや!あざとく最後まで九条天でいたお前が悪い!!!(どっちだ)

 

あー、4時間あっという間だったな、終わってしまったな、あーしんどいな、また仕事か、、、なんて思っていた次の日、西武池袋駅があんなことになってるなんて、誰しも思ってなかったよな!!アイドリッシュセブンどこまですごいんだよ!!?

 

 

私たちは本当に素晴らしいコンテンツに出会った。

友達からオススメされなきゃインストールしていなかったし、2年前に仕事で足を折らなければそのインストールしたゲームを半年越しでやる事もなかっただろう、全てはこうなる運命だったかのように、時は流れていたんだろう。

 

好きなものはどんどん周りに広めたい。アイドルが好きな全オタクもアイドル本人たちも必修科目にするべきだと何度だって伝えていきたい。

 

まだまだこれから。アニメ2期も決まってストーリーも4部を控えている(はず)。

ストーリーは読むたびに苦しくなって、しんどくもなるけど、いつだって幸せにしてくれるアイドリッシュセブンが私は大好きだ。

 

いつかは飽きてしまう時が来るかもしれないし、嫌いになる時が来るかもしれない、でも今現在はそんなことこれっぽっちも思っていなくて、1st LIVEを成功させた彼らを見て、次の景色も一緒に見ていきたいと心の底から思えるから、今は、とりあえず今は、アイドリッシュセブンという夢にひたすらひたっていたい。

 

 

最後に一言。

 

円盤化決定の発表待ってます!!!

(アイドリッシュセブンで一番好きな曲『Joker Flag』が聴けなかったこと、見れなかったことを根に持っているので、絶対に!2日間とも!円盤化してください!!!)

 

以上。終わり。

 

痛いこと呟かせていただきます。

どうも。ご存知の方もそうでない方もはじめまして。超痛い系夢みがちなアイドルヲタクの【かほたろす。】です。

自分語りが好きな私にとって、はてなブログは自分に向いているのではなかろうかと思って始めてみた。

が、何にせよ三日坊主の主である。いつまで続くのかも分からないし、なんならきっと三日坊主で終わるのであろう。ただ暇を持て余しているから、思ったことをつらつらと呟かせてください、始めた理由はそれだけです。

今日はなんとなく私のヲタク人生と、今現在好きなアイドルについて語ってみる。

私は自他共に認めるアイドルヲタクだ。モーニング娘。が全盛期だった頃、私は小学生だった。人よりも知識は浅いがそれなりに娘。のファンをしていたと思う。そう、ヲタクではなく、ファンなのだ。この時までは。
しかしその後、中高と思春期はNEWS小山慶一郎を担当にして青春を駆け抜けた。同時期、高校一年生の頃にAKB48がデビューし、NEWS小山慶一郎がメンバー愛でAKBの事を紹介してからというもの、デビュー時からAKB48前田敦子推しとしてAKBも追っかけている、ただのどうしようもないヲタクだ。

高校を卒業して地元を離れてからは今まで以上に好きなようにコンサート行ったし握手会にも行ってそれはそれは充実したアイドルヲタク人生だったと思う。
しかしそんな私の充実したアイドル人生は一人のアイドルを好きになったことによって崩れるのだ。良い意味で。
私は小山慶一郎を担当にしてから、自分の担当は小山慶一郎が最初で最後だと思っていたし、周りにもそう豪語していた。
でも好きになってしまったのだ。小山慶一郎以外のアイドルを。


私は昔から二階堂高嗣というアイドルが大嫌いだった。特に理由があったわけではないし、ここで語る内容ではないので割愛するが、本当に心の底から嫌いだった。NEWSのコンサートに行って嫌でも目にする二階堂高嗣二階堂高嗣のファンに嫌気がさしたことすらある。なのに、好きになってしまったのだ。ひょんなことから。この好きになってしまったきっかけも知っている人は聞き飽きた話になってしまうし、なにより不純なきっかけなので言わないでおこう。でも好きになったのだ。二階堂高嗣を。

そこから私のヲタク人生、それはそれはめまぐるしかった。NEWSの担当をしている時も脱退や休止やそれはもう感情の起伏が凄まじくて楽しいだけではなかったのだが、二階堂高嗣を担当にしてしまってからというもの、思い返せば悲しい出来事ですら、良い思い出なのだ。

出る出る詐欺の絶望も、多ステする楽しさも、担当から貰えるファンサの幸せも、ガンスルーされる絶望も、デビューを迎える幸せも、デビューが全てでは無かった悔しさも、担当が報われないもどかしさも、全てが良い思い出なのだ。

今では俗に言うヲタ卒を目指して、二階堂担を降り担当制度から抜け出し割と好きなようにさせてもらっている。

それでもやっぱり好きなのだ、二階堂高嗣が。どうしようもなく好きなのだ。辛い時、この人の笑顔を見たら元気が出るのだ。やっぱり私はいつまで経ってもヲタクである。本当にどうしようもないヲタクだ。


一方、AKB48の方はというと、卒業するまでは前田敦子をずっと推していた。どれだけ握手会で塩対応されようとも私の中では絶対的アイドルだった。
しかし前田敦子が卒業してしまった後、心にポッカリ空いてしまった穴を埋めてくれるメンバーが現れなかったのだ。好きなメンバーや気になるメンバーは沢山いたのに推したいと思えるメンバーは居なかった。

でも、彼女は突然現れた。

現在SNH48AKB48を兼任している鈴木まりやだ。彼女のことは前から知っていたし前田敦子の握手会に行った時に、鈴木まりやの券も取ってレーンに並んでいたくらいだ。私が彼女を推そうと思ったきっかけはAKB48の原点を思い出させてくれたからである。AKB48のコンセプトは『会いに行けるアイドル』だ。

そう、前田敦子には会いたくても会えなかったのだ。握手会の券は1枚か2枚取るのがやっとだった。その1枚で話せることも限られていたし、思っていることを凝縮するのだ、そして握手できる数秒間は一種の勝負だった。だから私は普通に会話を楽しむなら他のメンバーの券を沢山取って握手会に行っていたのだ。

そして私は出会ってしまった、握手会の楽しさを改めて教えてくれた鈴木まりやに。

もう卒業してしまったが小森美果というメンバーを推していた時期があった。その頃の小森のブログには度々鈴木まりやが登場していて、小森を見たいがために鈴木まりやのブログも読むようになったのだ。鈴木まりやのブログの内容の女子力の高さは素晴らしかった。ヲタクという干物女からすると眩しいくらいに輝いているブログだった。女子だった。そのうち、会いたい!話したい!と思うようになり握手会の券をとってしまったのだ。生で見た鈴木まりやはとてつもなく可愛かった。そして私は鈴木まりやにこう言ったのだ「小森とまりやんぬのコンビが一番すき!」と。
その後、小森が卒業した時に鈴木まりやにリプライを送ったのだ「小森とまりやんぬのコンビが一番好きだった。握手会でもそう言ったことがある。」と。するとあろうことか、鈴木まりやは私のリプライをリツイートしたのだ。これにはまさかすぎて笑ってしまった。何にせよ私のアイコンは二階堂高嗣の上半身裸だったからだ。…という余談は置いておいて、さらにそれから数ヶ月経って久々に握手会に行った。その頃私は48Gの情報についていけないくらいに疎くはなっていたのだが、鈴木まりやの券を数枚取って行ったのだ。そこで「久しぶり!小森とまりやんぬが一番すき!」と伝えたらビックリする答えが返ってきたのである。「覚えてる!かほたろす?でしょ?」と言われたのだ。これにはもう言葉も出ず頷くばかりで興奮で手が震えたのを覚えている。始めて認知もどきを経験したのだ。握手会に通い始めて5年以上経って初めての経験だった。それからというもの、鈴木まりやの券を取る枚数は増える一方である。

鈴木まりやというアイドルが人気なのかと言われれば決して頷けるわけではない。総選挙も第1回目から参加しているが全て圏外なのだ。でも彼女はファンのことをよく知っている、ファンのことを大切にしている、それはどのメンバーよりも負けていないと思っている。

人気が全てではないのだ。



二階堂高嗣にしろ、鈴木まりやにしろ、私はなかなか芽が出ず報われないアイドルが好きなようだ。でもそれでも大好きなのだ。報われるまでは見守っていたいのだ。

だから、超痛い系夢みがちヲタクになってしまったのだと思う。もし二階堂くんが◯◯だったら〜とか、もしまりやんぬが◯◯だったら〜とか、そういうことを考えるのが好きなのだ。

この上なくどうしようもないヲタクだ。



ヲタ卒を目指しておきながら、この先もきっとヲタクなのだろう。